ISO 11228-1:2021改訂説明会 

~職場における腰痛予防と重量物取り扱い作業の新しい考え方について~

開催概要

主  催:一般財団法人 日本規格協会

共  催:日本産業衛生学会 作業関連性運動器障害研究会

協  賛一般社団法人日本人間工学会、農業食料工学会、日本農作業学会、日本ノーリフト協会

開催日時:2022 2 4日() 13:00~16:00

参加申込:下記の日本規格協会のホームページよりお申込みください。

>>> https://webdesk.jsa.or.jp/seminar/W12M1010/index/0000451

プログラム

13:00~13:30 1.職場における腰痛問題の概論

榎原 毅 (名古屋市立大学/当研究会代表世話人)

13:30~14:00 2.国内の重量物取扱基準や諸外国の状況

泉 博之(日本製鋼所 M&E株式会社/当研究会副代表世話人)

14:00~14:30 3.ISO11228-1 規格の概要・リスクアセスメント方法の解説

菅間 敦(労働安全衛生総合研究所/当研究会世話人)

14:30~14:40 休憩

14:40~15:10 4.腰痛のリスクファクタと対策

北原 照代(滋賀医科大学/当研究会世話人)

15:10~15:40 5.新着想の重量物対策:パワーアシストスーツ利用時のリスク評価法の課題と展望

田中 正浩 氏(国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構)

15:40~16:00 質疑応答

(以下、日本規格協会ホームページより転載

 厚生労働省の第13次労働災害防止計画(計画期間:2018年4月1日~2023年3月31日)では、腰痛による労働災害を減少させることを計画目標として定めており、高齢化が急速に進む日本において、第三次産業及び陸上貨物運送事業を始め、製造業、建設業、介護・サービス業なども含む、全産業において腰痛などを起因とした労働災害の未然防止を図ることは、国としての喫緊の課題となっています。

 具体的に、2018年の国内労災統計においては、休業4日以上の業務上疾病8,684名中、災害性腰痛が5,016名であり、国内労災統計における全体の58%は腰痛が占めており、事故の類別では「動作の反動・無理な動作」といった「重量物の取り扱い」との関係も深く、これは腰痛予防の重要なポイントとなることは間違いありません。

 このような状況下、2021年10月5日に、ISO 11228-1(人間工学-手作業による取扱い-第1部:持ち上げ,持ち下げ及び運搬)が改訂され、この国際規格では、重量物取り扱いに関する職場での腰痛リスク評価の方法が定められており、この国際規格を活用することにより、職場における腰痛予防(対策)が促進されることが期待されています。

 本改訂説明会では、職場における腰痛問題の概論、その事例紹介から初め、現状の国内外の重量物基準についての解説、重量物取扱に関する国際人間工学規格(ISO11228-1)の概説はもとより、腰痛関連の労働災害の現況、腰痛のリスク要因についてのアップデート情報、多様な職場に応用が期待されているパワーアシストスーツ使用時の課題など、重量物取り扱いに伴う腰痛問題を取り巻く周辺情報をまとめて学べるセミナーとなっております。

 産業界、並びに関係学会等、関係者皆様の御参加を心よりお待ちしております。