第7回 頸肩腕障害研究会 (1976.6.6@東京)
第7回 頸肩腕障害研究会 (1976.6.6@東京)
Ⅰ.報告
まず堀口世話人代表から次のような報告があった。
昭和50年7月に札幌で開かれた第48回産業衛生学会に際して、北海道職業病対策連絡協議会(会長横山正男)から本研究に対して、要望書が出されたことは、すでに第4回本研究会報告として産業医学誌17巻6号に掲載されている。その後研究会において、本件に関して討議が繰り返され、研究会としての59号通達に対する要請書の原案が作られ、これについては岡山の学会に際して本研究会で紹介され承認を得たという経緯があるが、この「上肢作業のもとづく疾病の業務上外の認定基準」(基発59号通達)についての要請書を堀口の代理として北山が労働省の溝邊補償課長に手渡し、また同要請書のコピーを上記協議会へも送付済みである。
この報告について井谷から、同要請書の内容について
認定基準の作成に参画した諸先生の学問的な意見を聞かせてもらう場を設けてほしいとの発言があり、荒井はその際、先生方ばかりでなく、労働省のお役人にも加わってもらう必要があること、大道は現在、疾病そのものがまだ十分に解明されていない段階にあるから、お役人の立場での考え、その相談に乗られた先生方の意見、当研究会としての要請とそれぞれが違うのが当然であって、また、違っても少しも構わないのではないだろうか、時間のかかることではあろうが、疾病そのものが解明されるにしたがって、次第にそれぞれの見解が一致してくるのではないだろうかとの発言があった。また北山が省を訪れた際、要請を裏づけるデータの提出が望ましいとの要望があったことを伝え、これにちなんで、浦本から本研究会でいろいろ批判のあった、電電公社のプロジェクト・チームの答申について、答申の根拠となったデータを紹介する用意がある旨の発言があり、研究会として、その機会を設けることにした。
Ⅱ.討議
1.健康診断と事後措置
2.教育訓練
3.診断手技
4.頸肩腕障害調査カード
5.研究報告